BLEACH-side story-#1(仮題)
□#2 The huge enemy
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先刻のうめき声で、瀞霊廷は騒がしくなっていた。
各隊の副隊長、隊長が集まった。
緊急集会が開かれるのだ。
総隊長の山本元柳斎重国が重苦しく言った。
「未確認の謎の虚が出現した原因は、まだ分からん。じゃが…」
……ドォン!!
瀞霊廷がミシミシ音をたてて揺れた。
「……危険というのは確かじゃ。あれほどの強大な霊圧を持っているのじゃから、早く始末しなければ相当な被害を受けることになるじゃろう。」
そして、しばらく間を空けて言った。
「戦闘を行う。戦闘の中心は戦闘部隊である十一番隊じゃ。他隊はそれを援護。四番隊はすぐに怪我人の治療ができるように準備するのじゃ。」
山本元柳斎重国は少し間を置いて言った。
「これにて解散!」
その瞬間、全隊が配置につくべく行動を開始した。
一護は、巨大虚を緊張した顔つきで見ていた。
…あいつを倒すのに、もちろん全隊が動くだろう。
俺も戦いたい…。
けど、俺はまだ傷が完治したわけではない。
恋次と特訓して、痛いほど分かった。
体が思うように動かなかった。
だが……
俺にだってできることがあるはずだ!
やってやる…。
一護は斬月を強くにぎりしめた。