BLEACH-side story-#1(仮題)

□#2 The huge enemy
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その爆発は、戦いの始まりを表す合図だったことにまだ誰も気づいていなかった。


十番隊隊舎―

「隊長?今の何だったんでしょうねぇ」
「………。」
日番谷は何となく嫌な予感がして、窓を覗いてみた。

「……なッ……!!」

日番谷の目に映った物……

それは…

「どうしました?隊長」
乱菊も窓から外を覗いた。
乱菊も息を呑んだ。

「……虚……?」

そこには胸に大きな穴を開けた、黒くて見たこともないくらい巨大な悍ましい物体が静かにうごめいていた。
「何なんですか?!あれは…」
「大虚とは違う… それどころか、あんなにでかい虚は見たことがない…」

すると、急に謎の巨大虚がうごめくと、上半身を大きく反らした。
次の瞬間、巨大虚が背筋がぞっとするようなうめき声を上げた。
その恐ろしいうめき声は、尸魂界に大きく響き渡った。
「……くッ!何だこの異常な霊圧は…!!」
ゴーゴー音を立てながら、瀞霊廷が大きく揺れたように思えた。
常人には立っているのも難しいだろう。

「隊長!」
うめき声が止むと、乱菊がすぐに言った。
「あぁ。行くぞ!」
「はい!」

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悍ましい=おぞましい
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