BLEACH-side story-#1(仮題)

□#1 序章
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「遅い!一護!」
「うっせぇ!こっちだってまだ完全に治ったわけじゃないんだよ!」

一護と恋次は引き続き刀を交えていた。
刀がぶつかり合う音が瀞霊廷に高く響いていた。

「一護!動きが鈍いぞ!」

突然、どこかからか違う声が一護を呼んだ。
そう、聞き覚えのある声だった。

「ルキア!」

そこに彼女の姿はあった。
彼女の名は朽木ルキア。一護の運命を変えた、張本人。
全ては彼女から始まったのだった。

「おう!ルキア、何の用だ?」
恋次はそうルキアに尋ねた。しかし、答えたのはルキアではなかった。

「一護、お前に用があって来たんじゃ。」

「夜一さん!」
そこに現れたのは、四楓院夜一。
元隠密機動総司令官及び刑軍統括軍団長で、尸魂界では一護たちのことを手助けした。
また、短期間で一護が卍解に至ったのも夜一の修業のおかげだった。
黒猫の姿になっている時もあるが、今は人の姿だった。
「一護、わしがさっきお前にやった現世の菓子は残っておるか?」
「あぁ、それなら残ったから乱菊にあげちまったよ」
と恋次が答えた。
「実はな、私もその現世のお菓子とやらを食べてみたくてな。失礼したな。」
とルキアが言うと、二人はそそくさと行ってしまった。

「さぁ、一護!休んでる暇なんてないぜ!」
恋次はそう言い放つと、一護に蛇尾丸を振り下ろした。
間一髪!一護が斬月で防いだ。
「危ねーよ!急に攻撃してくんな!」
「ぼけーっとしてるからだ!ほらほら!」
「くそっ!」

瀞霊廷にまた、刀を交える高い音が何回も響いていた。
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