novel
□セイクロ外伝(読み切り)
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セイバークロニクル外伝 DOUBLE-ACTION CLAW-FORM
「おい、城宮。おまえ何のつもりだよ」
「なんのつもりって?目の前でくだらねぇことやってるやつが気にくわねぇンだよッ!!」
この世の中にはつまらないことで楽しんでいるやつらが多すぎる。
弱いやつらが群れをなして、自分たちよりも弱いやつを狙う。
集団でいないと何もできないくせに、息巻きやがって……
小川中学校の廊下で今日もいつもの連中がいつものやつを囲んでリンチしている。
だから俺はいつも通りいつもの連中を殴り飛ばしてやった。
「オラ、どうした、もう終わりか?五人もいてその程度かよ。」
「クッソ……城宮、調子に乗んじゃねぇよ!!」
いきなり俺は首を絞められた。
しかも人の腕じゃない、感覚からして……制服のベルトか。
「ウ…ゲ…クッソ、きたねぇぞ!!」
さっきぶん殴ったやつらが起き上がってくる。
「さっきはよくも殴ってくれたな城宮……口が切れちまった……オラッ!!」