novel
□Under Ground〜序章〜
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「・・・・・・」
カーテンの隙間から旭が入り込んでくる。まだ眠気が残っているものの、さっさと起きないと面倒な奴から怒鳴られることになってしまう。
そう思いつつも、寝がえりを打ってしまう、心地の良いベッドの弾力が皿に起きることを困難にさせる。
「……あー、まだ…てる…様ぁー…きて…さ〜い」
ガチャッとドアの開く音がし、続いてバタバタと歩く音、それに若くかわいらしい女の声が寝ぼけた頭に響く。
(面倒な奴が来たな…)
しかし、やはり布団にもぐる。
「もーうッ!!――様、早く起きないと旦那様にまた叱られますよ!!ほら、早く起きないと掃除の子も大変なんですからね!!」
声が近付いてき、足音がやむ。
(今だッ)
「それっ!!」
「えっ!?キャアアアッ!!」
布団がガバッと起き上がり、メイド服の女に覆いかぶさり、ベッドへと招き入れた。
「イヤ!?ち、ちょっと――様!!ダメですって…こんな…朝からぁ…」
「はっはっは、油断大敵だぞ?ミーナ。」
メイドの女はミーナと呼ばれ、ベッドの上でなまめかしい声をあげている。
若く美しい彼女の身体に朝は一層の興奮を覚える。
「あっ…ダメ…脱がせちゃ…んッ…!!」
モゾモゾとうごめく布団の中では、コトが行われ始めたのだった。