庭球
□夕焼け
1ページ/5ページ
「あっ、梓先輩!」
朝の学校へ向かう途中後ろから聞きなれた声がした
後ろを振り向かなくてもすぐに誰だかわかる
「あ、リョーマ君、おはよ!」
「うぃ〜ス」
そっけない返事
だけど横について私の歩く早さに合わせてくれる
なんかそれが無性に嬉しくて
「へへへっ」
声に出して笑ってしまった
「先輩何笑ってんの?」
「ううん、なんでもないよ」
「だったらいいけど」
あはは…
変に思われたよね絶対
ああ…ショック…
とかなんとか考えてると
キっ―――――――!!!!!!!!!
いきなり間近でブレーキ音がした
「先輩危ないっ!!」
「へっ??」