BoOk

□学園きゆう!@
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ここは灰真学園高等部。全学年7クラス、だが7組の生徒は皆普通ではなかった。彼らの能力を"ノーユーズ"と呼ぶ…
「いざ入学したと思ったら何これ…」
高等部一年7組女子、「遠道羽音(エンドウ パイン)」は呟いた。
そりゃあ羽音以外のクラスの生徒が誰一人いないのだから。「他のクラスの生徒はいるのに…」
とりあえず羽音は自分の名前シールが貼ってある席を探す。出席番号順らしく「えんどう」の席は一番廊下側の列の後ろから2番目だった。
「入学式早々ボイコット?なんか先が思いやられるなあ」独り言を言っていると

がらっ

なんか先生らしき男性が入ってきた。
「あーあ、今年も7組はこれか…生徒は君だけかい?」
「はい…。あの…7組は毎年こうなんですか?」
羽音は唐突に聞いた。
「え?君もしかして知らない?有名だよ、灰真学園高等部の全学年の7組は"ノーユーズ"って」聞いたことはあった。が、まさかホントとは思わなかった。
「じゃあ、私はなんで7組?」
「"ノーユーズ"が覚醒するって見込まれたんだ、君。だから7組」
「冗談じゃないです!!私は"ユーズ"です!覚醒なんかしません!直ちに違うクラスに変えて下さい!」
ありえない。私がノーユーズ?今まで普通だったのに?訳が分からない。嫌だ。

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