Lie and Love
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愛“した”人との再会は、嵐の幕開けでしかなかったのだろうか?
Lie and Love_過去からの探し物
ぐるぐると回り続ける頭もやはり休息を求め、私はジョット様と雨月に一言断って自室に戻った。
どうしてこんなに苦しいのか、考えても思い当たらない。
(…どうやら、答えを見つけるのには時間が掛かりそうね)
日が昇っている時間帯にも関わらず、私は急な睡魔に襲われ重たくなった瞼を落とした。
今だけでも、しばしの安息をください―
――――…
「……華威は?」
「眠っているようでござる」
今の時間は、普通睡眠を欲しない時間帯。
しかしさっき部屋に戻ったばかりでもう眠りについてしまうと言う事は、そうとう疲れていたのだろうか。
「…雨月。少し訪ねたい事があるのだが、」
「華威、の事でござるか?」
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