Lie and Love
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酷い貴方、弱い貴方、分からない。
どれが本物なのか、どれが偽りなのか…
演技なのか、本音なのかすらも分からないの
でも綺麗に笑う貴方からは、目がはなせなくて…
自分だって、分からなくなってしまった。
貴方を信じたいのか、拒否していたいのか…
抱きしめられたときに、胸が高鳴ったのも。
信じられない
Lie and Love_蟠りは何処にも無くて
「…ところで如何して私の部屋に?」
「ああ…、今日着る服を探してないかと思ったのだが…泣いていた…」
だから、入ってきたんだ。
「………スーツはズボンですか…?」
「?…お前はスーツではないが」
「は…い…?」
スーツでなければ私はどうやって任務をすればいいのだろうか…。
マフィアなのにスーツじゃなくてもいいのだろうか?嗚呼でも…Gさんは違ったっけ。
…でも私は、部下なのに。
「……何を考えているかは大体分かるが…、お前は任務なんてない。書類整理さえもない」
「え…、でもそれじゃ私は何のために…」
此処に、入ったのだろう。
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