Eternal night

第25夜
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「その子には何の記憶もないのです」


嗚呼


「言葉すらも分からずに、ただ呼吸をするだけで精一杯なのです」


本当に貴方は光なのかもしれませんね。


「…そうでしたか…。
 この子とは何処で出会ったのですか?」
「教会の前に倒れていたので保護をしたのです、言葉が通じなくても此処一週間ほど上手く暮らせています」


ね、と牧師さんは優しく光の頭を撫でた。
次第に私の思っていることが確信に変わっていく…この子は光だ、と。

戻ってきてしまったのか?この光にとって危険な世界に―…。


「…また此処へ来ても良いですか?」
「ええ、この子に会いにきてあげてください…お待ちしております」



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