Eternal night
□第25夜
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「もし、」
少女の目の前に立って声を掛けた。
「!?」
しかし少女の瞳は、巻かれた包帯によって塞がれていた。
顔にも足にもキズは数箇所あり、手厚い治療が施されていた。
「…」
黙って彼女は、初めから握っていた小さな十字架を更に強くきつく握った。
―光では、ないのでしょうか。
そう思った時、奥から牧師らしき人が出てきた。
「っ!その子に何か御用ですか…?」
「…え、あ…はい。とても深い事情があるのですが…」
「…その子に言葉は届きませんよ」
「、え?どれはどう言う事ですか?」
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