Eternal night

第20夜
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「、お前…光って名前か?」
「如何して、私の名前を知ってる…の?」


強張った体が少しずつ緩んで、その場にヘタリと座り込んでしまった。
安心しきった私は、怖かったのもあって思わず目を潤めてしい、相手の男の人は何だか焦っている様だった。


「なななな何で泣いてるんだオマエ!?」
「…っ、ふ…」
「………、オマエ…怪我が痛むのか?」


違うけれども、足に出来た傷が痛いのは事実だった。
慣れない場所まで来て、見慣れない景色の中で不安になり、躓きぶつけ足には無数の傷が出来ていた。


「っはー…、俺様は今バイクしか所持してねーからなぁ…」
「…?」


うーんと唸って何かを考えた彼は、唐突に私の腕を引っ張って歩き出した。
その時私の記憶に蘇ってきたのは、泣いて抵抗する私を強引に連れ去った、誘拐と言う行為だった。
研究所に連れて行かれるのかと、私は涙声で「やめて」と懇願した。

すると彼は振り返って「家まで送ってやるよ」とだけ言ったのだった。


「…え?」
「風…いやリボーンがお前を探せって言っててな、お前今家出中らしいじゃねーか…風心配してるとよ」


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