Eternal night

第20夜
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* * *


星が頭上に散らばり、それぞれ光を放っている。
月の周りは少し白んでいて、とても優しい色をしていた。

ずっとそれらを見つめていると、その時は悲しさも忘れて涙で濡れた頬も乾いていた。

塀にもたれていた私は、痛くて何だか重く感じる足を前へ前へと進めた。
辺りの静寂が耳に響き、外灯も少しずつ減って次第に辺りは闇が濃くなるつれ心細くなってくる。
今更戻れないと知っていて、心は誰かの温かさを求めてる。


「…っフォ、ン…―」


泣くのはよそう。
そう強く強く思うと背後に誰かが立ったのを感じた。
そして、肩に何かが置かれた瞬間背筋…否、全身が凍ったみたいに身動きがとれなくなり、私は小さな悲鳴を漏らすことしか出来なかった。


「や…っ!」
「お前、風って奴を知ってるのか?」


やっとの思い出振り返ると、紫のヘルメットを被った男の人が私に話しかけてきた。
…怖い人、ではないと認識した私はコクリと頷いた。


「………知ってる」
「ふーん、」



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