book11-2

□桃色と黒のフリル
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こんな暑い中何で掃除なんかしなきゃならないんだと何度思ったことか。
普段しない訳ではないけれど、ここ最近の暑さのあまりやる気がなくて…最終的にいまに至る。自業自得ってやつだ。
しかもつい数日前にエアコンが壊れた為快適ではない一応扇風機が頑張ってくれてるけど…そろそろ限界か?
買うべきだとは思うけれど…出費が激しくなりそうで悩み中だ。
ふと近くの小さな小箱が目に入った。
ふたを開けてみれば大量の写真。
しかも不自然に裏返されて。
(なんだこれ?)
ひっくり返して見れば思わず吹き出してしてしまうような内容の写真だった。

「なぁーこれどこに置けばっ……あー!!!!!何見てんだよっ!!」
「へ?あ、これ。お前だよな」
「そ、だけどっ!あー…なんで見つけんだよっ!」

中にはフリフリの黒い服、所謂、ゴスロリ服を着たアツヤの姿。
ウサギ耳を付けてたりスカートが短めのだったり…。ただ、表情はどれも怒ったような表情をしているけれど。
いや、確実に怒ってる。

「こんなんいつ撮ったんだよ」
「去年の…文化祭…メイドはつまらないからとかで、ヒロトのやつがっ!もぅ!しまえよ!」
「いや、俺もらう。てか、生で見たいんだけど」
「はぁぁ!??ふっざけんなよ!!」

腹に強い衝撃を受けて床に転がったのは勿論。
負けずにアツヤを抱き締めて押さえ込むが暴れてるため叩かれたりして身体が痛いけど半分くらい無視。
だんだん諦めて強さは弱まって大人しく腕の中に収まった。

「見せてくれる?」
「晴矢のばぁーか!」

そんな真っ赤な顔をされて言われたら余計見たくなるってもんだろ。





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女装企画』様に参加させていただきました。
色々悩んで写真でって形ですね…。
女装させるの楽しかったです。もっと色々とやりたかったんですが
この二人…基本遊ばれるタイプだよなとか思って……
参加させていただきありがとうございました。





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