book11


□こんなにも愛おしい
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時計を見て近くにあったバックを持って
部屋を後にする。

階段を降りていけば見慣れた赤毛二人。
まぁ、一緒に住んでいるのだから居て当然だな。
一応、軽く声をかけて玄関の扉を開けた。

待ち合わせの時間には充分…。
多分。



メールが来たのは昨日の夜。
多分、送られて来たのは昼ぐらいだったか…
何故気付かなかったと自分を少し責めて内容に目を通せば…少し顔が緩んだ。
こんな顔、他の奴らには見せたくない。
何しろ…内容が内容なのだ…

“久し振りに会いたいです…”

これが顔が緩まずにいられるだろうか?
即座に謝罪と返信とを書いて送れば即座に返ってきたものだからびっくりした。

それで今に至るわけだ。


(ホントに…何をしていたんだ…)


やっぱり、メールに気付かなかった事が自分の中で悔しくて仕方なかった。

少しだけ小走りで道を進む。
目的の場所までもう少し。
自然に顔は緩んでくる。

近づいて来た目的地に見えたのはクリーム色した髪。
携帯を見ながらそわそわと…
きっと自分を探しているのだろうか?
困ったように眉を下げながら頬を赤らめて。


さぁ
早く、そばに行こうか。
困り顔を微笑みに変えるために。

あぁほら
こんなにも愛おしい。








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君が』様に参加させていただきました。
ま、マイナーと言うことで!!
少しガゼヒト…な感じですねー。
ほんわかな雰囲気な二人が好きなのです。

では。参加させていただきありがとうございました!
あと、遅れてすいませんでした!

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