book11


□繋いだ手
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いつもいつも僕たちは
触れそうで触れないところにいる。
そう思うのは僕だけなのかな…?
お互いに一番大切なものがあるって
言うのも一つかもしれない。
だから…お互いに本音じゃないけど…
言えないのかな?


(…最近は…アツヤも豪炎寺君も大切だもの…)


やっぱり。
アツヤの事は大切で…って言っても
可愛い弟だもん。大事なのは普通だと思う。
でも、それと感覚が違うから。
何て言うのかな?
一緒にいると安心して温ったかくて
逆に居ないと少し不安になるんだから…。
だから…違う感情みたい。
何て言うんだろう…。



「吹雪!」
「ぅわ!何?」
「休憩終わるから…練習するぞ」
「あ…うん。ごめん。」


今。
顔赤くなってないかな?
いきなり来るからびっくりしちゃった。


「ねぇ。豪炎寺君、手、繋いでいい?」

「別に構わないが…どうかしたか?」
「ヘヘっ何でもないよ〜早く行こう」

笑いながらグランドの方に走りながら入って行った。
やっぱり少しだけ顔が朱くなってる気がする。
でも、嬉しい気持ちの方が大きくて
まだ、この感情は分からないけれど…
幸せに感じるのはかわりない。





繋いだ手から伝わるのは




嬉しさ?








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