福田くんの受難

□ドンペリとドンブリ
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丼でがばがば飲んでいたら、さすがピンドン、周りがピンクに見えてくる。
−−この絵すごくいいですね
−−聖女ヴェロニカ
−−蒼樹さんにぴったりです。聖骸布の人ですね、、
訳わかんねーし。会話が遠くに聞こえてくる。

あらあら二人とも寝ちゃって。私お酒は嗜む程度だけれど弱くはないのよねえ。

また、日向の匂いのする気持ちのいい布団。
うーん。うわっ!
平丸さんと抱き合って寝てる!!

「すみません、お邪魔しました。本当にご馳走様でございました」
なんだか二人で謝った。
「いえ、とってもいいお正月でした。頑張りましょうね。今年も」
嬢がニコニコ笑っている。笑顔がやっぱり似合うじやないか。
「仲間でライバルですから」
仲間でライバル、、、
「ハイ、そーです」
俺は頭を掻いた。

福田さんのおしぼりはブリーチ、と。
うふふ、寝ている間に実は帽子とっちゃったの。



大学デビューしない女は必ず酒がつよい。
そして殴って逃げ足が速い、、ハズ。
酔いにまかせてホテルとか誘っちゃうと内心すごーく馬鹿にされるぞ。
大学時代の知人が在学中に次々と家族を亡くし、天涯孤独になった。
彼女とパンツをプレゼントしあうような面白い人だったが杳として消息不明である。
なんだか平丸さんはそんな感じ。
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