蒼樹紅妄想雑記


□夏の定番!2
1ページ/2ページ

男の人って不思議。
下着、の話なんて恥ずかしくって、とってもできないような話から、いろいろ話すようになったけど。

なんだかわからない。
最近、意識して周りの人を観察するようになって、福田さん、て変わってるなあと思うようになったの。
だって、、パンツ、、なんかの話を平気でしたりするものだから、男の人ってずっといやらしいだけ、と思っていたけれど、、、
福田さんがいやらしい話しても全然気にならなくなっちゃった!
でも、福田さんって、本当変わっているのよね。
突然出かけよう、なんて言いだすし、訳わからずに大声出したり、そうそう、この間も、、、

(おい!)
「はい」
(花火見に行こーぜ!)
「いいですけど」
、、、どうせ浴衣着て来いとか言うのよね
(、、やっぱ浴衣だな!)
やっぱり。
いいけど補整にタオル巻いたり、暑いんですけど。男の人には解らないわよね。

人混みって嫌い。
耳鳴りがしそう。
でも花火、綺麗、、。
福田さんちゃっかりしてるから場所取りが上手なの。
凄く綺麗に見える場所に、図々しく押し退けて行くの。
それはいかがかと思うんだけど。
私もたいがいマイペースだけど福田さんもマイペースなのよね。
「綺麗ですねえ」
夢中になって見上げていて、私はとっても気分がいいのに、
なんだか突然不機嫌に見えたり。
本当にわからない。
あの時、近くで福田さんかと思った人に、ついていきそうになったから?
だって暗くて、近いとよくわからないんだもの!
そういえば間違えたあの人は金髪だったかなあ。
遠くのものは、はっきり見えるから、花火は凄く綺麗に見える。
「ハート、可愛いですね」
「ん、、あれ紅い炎色の金属ってなんだっけ」
全然ロマンチックじゃない!
「リチウムかストロンチウムじゃないですか。花火屋さんじゃないから知りません」
て答えたら、
「可愛くねーの!」
なんて言うし。
本当にわからない!

紫とピンクの紫陽花の簪つけていったのに。
藍染めの朝顔の浴衣好きなのに。
浴衣着て来い、なんて言うのに、自分はいつものアノかっこうで。
似合うともなんとも言ってくれないし。
なんだか、すぐに目を逸らすの。
変なの!
「タコ焼き食うか?」なんて聞くから、
「はい。タコ焼き初めてです」て答えたら
その時ドーン!と高く上がって、
聞こえないみたいだから、背伸びして、も一度耳元で言ったら、
花火の音にびっくりしたのか、
2メートル位吹っ飛んで、人に当たって迷惑かけてた。
私が笑っていたら、明石のタコより真っ赤になって怒りだすし、
ああ、男の人って全然わからない!
「急にそんなコトすんな!」
なんて喚きちらしていたけれど。
この人の大きな声と、図々しさと目付きの悪さも
気にならなくなっちゃった!
だって、
「タコ焼きって結構美味しいですね」
と言ったら
「東京のなんかホントは一番不味いんだぜ!もっと美味いの食わせてやる」
なんて本気で
タコ焼きの事語っているし。
「今度ネットでレシピ調べて作ってみますね」
なんて言ったら、なんだか、くちゃくちゃな顔して笑っていたみたい。
あの時も顔が凄く近くて、
よく見えなかったから、
「福田さん?」
と確認するために手を伸ばしたら顔に触れて、
そしたらまた2メートルくらい、バトル漫画みたいに吹っ飛んで、
「福田さん、、凄い跳躍力ですね、、」
と本当に感心したの。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ