俺と君との七日間
□始まりはこの飴玉と私の妙な好奇心だったんだよね…
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私の名前はハル。
ロイドの彼女さんなのです。
世界再生の旅も終わって、エミル達との旅も終わって、今はのんびりエクスフィアの回収に、3人で世界を回ってるの。
コレットはロイドが好きだったみたいだけど、私がロイドの事を好きだって言ったら、譲ってくれた。
…譲ってくれたっていうのも、変な言葉かもしれないけど、いいよって言ってくれたんだ。
私の事は気にしなくていいよ、って。
あの時は本当に嬉しかった。
…まあ、色々あったりはしたんだよね。
しいなだってロイドの事好きだったし。
ジーニアスは、ロイドに恋人なんてまだ早い!なんて言うし。
リフィル先生は大事な私の生徒をロイドになんてあげれないわ、なんて先生らしくもない事言うし。
ていうかロイドも先生の生徒だったんだけどさ…。
…色々あったんだよ、色々。
だから私は、本当にロイドの事が好き。
それに愛してる。
言葉にするのはすごく難しいけど…、それでも、ちゃんと思ってるから。
(…だから…ロイドも…)
ちらり、とコレットと仲良さげに話してるロイドの横顔を見詰める。
(少しくらい私と同じだったらいいな……、って思ってるんだけど…)
嘆息。
コレットとばっかり喋ってるし、やっぱり私の事じゃなくて、コレットの事が好きだったのかなあ。
そだったら、ロイドにもコレットにもすごい申し訳ないよ…。
私一人で気持ちを突っ走って。
コレットだってしいなだって私のために我慢してくれてるって言うのにな。
「ハル?」
「な、なに?どしたの?」
急に話しかけられて、少し声が裏返ってしまった。
そんな私を見て、ロイドはくすりと笑う。
…その仕草で、きゅんとしてしまう私は相当ロイドの事が好きなんだと思われます。隊長。
「もうすぐメルトキオで休んでくけど、あそこにはハルの妹が居るんだったよな」
「うん。そうだよ」
「会いたくないか、って事」
それを聞いた途端、私は顔を輝かせた。
ロイドありがとう、大好き!
そう言って抱きつこうとしたけれど、やっぱり恥ずかしいので止めました…。