TOS［R-18］
□復讐 Ⅱ
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何…?
男達はハルを囲んでいた。
にやにやと口角を吊り上げながら。
「へ、後悔しろよ…!!俺達をけなした事、全部…!!」
「ひぁっ…」
やだ、怖いよ…
「待て、甘く見るな。こう見えて結構強いぜ、コイツァ」
つ、強くなんかないよ…。
誰なの?
この人達は…
ちょっと道を聞こうと思っただけなのに。
「は、…だってこんなに脅えてるぜ?」
蹴る真似する。
「っ」
びくっとして目を瞑る、が、それを嘲笑う男達。
今度は本当に殴られた。
「おらぁ!!よくもあの時こけにしてくれたよなぁ…?」
「うぐっ…」
「けっ、ガキがでしゃばりやがって…」
「嫌、体は結構大人みてーだぜ?」
「その前に、もっと復讐しておかねーと俺の気が済まねぇよ!」
「ああ、そうだ!!俺なんて骨折したんだからな…!!殺しても気が済まねぇ…!!」
痛い!痛いっ!
私は何をしたの?
この人達に。
何もやっていない。
何もされてない!!
あの時って何?
骨折って何!?
「ひぐぅ…」
「ぎゃはは、オイ、お前本当にハル様なのかぁ?」
「うぁっ」
い、や…
お父様、よりも…
怖いよ…
不意に、髪を掴まれる。
ぐっと顔を持ち上げられて、男の顔がアップになる。
「オイ、礼儀ってなんだよ。教えてくれよ!」
「あ゛ッ」
思いっきりお腹を殴られて吐きそうになった。
「しばろーぜ。お仕置きタイムだ」
「OK」
縄をもってきて、私の体の自由を奪う。
やだ…
何、すんの…?
目からは生理的な涙が出ていた。
これが、最後の抵抗…。
「…あ、アンタ達…こんな事して済むと…思わないで…」
「…あ?なんだァ?お前がいったんか?」
「ぜ…絶対、仕返し…してやるんだ、から…」
「ぎゃははははははッ!!!何今更強がってんだよ!!」
「それより、ぼろぼろにしてくれたお礼にぐちゃぐちゃにしてやるよ!!」
触らないで。
近付かないで。
…助けて。
助けてよ…。
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