This is the end of ...

□挽回
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リンクの意識が浮上する。リンクはゆっくりと目を開けた。見えた光景は全く見覚えがないものだった。
“ここは……?”
リンクは起き上がろうとする。しかし、体のあちこちに激痛が走り、身をよじる結果となった。
“!!!??!?!?痛い!!”
何故こんなにも体が痛いのか、そもそも何がどうなっているのか理解出来ず、リンクはその場で転げまわった。
「うごくナ。きずガひろがルゾ。」
誰かの声がした。自分の他に誰かがいたことを知り、リンクは動きを止める。少し目線を上げるが、声の主を見つけられない。荒い息のまま、首を動かす。痛みに顔をしかめつつ、なんとか声の主を見つけた。
「お前、は……!」
そこにいたのはキングブルブリンだった。驚きでリンクは目を丸くする。
「どう、して………。」
キングブルブリンは黙ったままじっとこちらを見つめている。なんだか不思議がっているように感じた。キングブルブリンに口を開く気配はない。リンクは、答えを得られなさそうだと感じ、必死に頭を回転させた。そして、今まで自分がどこにいたかを思い出した。背筋が凍る思いがしながらも、確認しなければと思い、再び口を開く。
「ギラヒム、は……?」
すると、ようやくキングブルブリンは答える気になったらしい。相変わらずリンクを見つめながら、言葉を発した。
「しらナイ。いまごろ、おこっテる、だろうナ。」
「あぁ、滅茶苦茶激怒してたぞ。次会ったら、命はないな。」
キングブルブリンに続けて第三者の声がした。知っている声のはずだが、すぐに誰の声か判断できない。痛いのを我慢しながらそちらに顔を向けると、ダークリンクがこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
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