ソニックオリキャラ小説

□ソニックパート
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俺はナックルズ、テイルス、エミーと一緒にピクニックに来ていた。お弁当を広げ、さぁ食べよう、という時に、突然地響きがした。これはただごとじゃねぇぞ……。
「な、何なのよ一体!?」
エミーが叫び声を上げる。俺とナックルズが立ち上がったのはほぼ同時だった。
「準備いいか?ナックルズ。何か来るぜ。」
「あったりまえだぜ!」
そして構える二人。テイルスとエミーは困ったように顔を見合わせた。その時だった。球体の宇宙船らしきものが突如としてその場に現れた。そして、その中から何かが降りて来た。
「犬………?」
テイルスがつぶやく。そこにはさまざまな種類の犬が立っていた。
「お前がソニックか。」
そのうちのゴールデンレトリーバーが口を開いた。おやおや、俺の名前はもう知っていらっしゃるんですね。
「その通りだぜ。で、俺になんか用か?」
今から楽しいピクニックだったんだがなぁ、と付け加えながら俺は相手方の様子を見る。
「あぁ。我々と一緒に世界征服をしてみないか?」
「はぁ!?」
答えたのは俺ではなくナックルズだった。…まぁ、そうなるよな。俺は声すらでねぇっての。
「ハリモグラ……ナックルズとか言ったか?お前には興味はない。欲しいのは、ソニック、お前だ。」
「なっ!!」
隣でナックルズがわなわなと震えている。怒りからだろう。当然だ。いきなりあんなことを言われれば。だが……ちょっと耐えてくれよ?その意味を込めてナックルズにアイコンタクトを送る。何の行動にも出ないということは、伝わったみたいだな。
「世界征服、ねぇ。どっかの中年親父と同じようなことを言っているが、お前、アイツの仲間なのか?」
俺が問いかければ、ゴールデンレトリーバーは首を傾げた。
「誰のことを言っている?」
知らないみたいだな。
「いや、気にするな。で、世界征服だっけ?答えはNoだ。」
俺があっさり切り捨てれば、ゴールデンレトリーバーはムッとした顔をした。
「手立てはいくらでもある。お前がその気になれば……」
「その気にならないから断ってるんだ。」
ヒラヒラと俺は手を振った。
「ところで……お前らは何なんだ?何が目的だ?」
ゴールデンレトリーバーは初めて笑った。
「我々は ワン・ダフル団 !この平和ボケに染まった世界をいただきに来た。その途中で邪魔になりそうな存在がいたからな、こうして勧誘に来たわけだ。」
「ちょっと!ソニックがそんな勧誘に簡単に乗ると思ったの!?大間違いよ!!」
エミーが憤った。信頼されているんだなぁとしみじみと感じる。
「大体、ワン・ダフル団って何よ!?安っぽい名前ね!!」
あ、それは言い過ぎだぜ、エミー。
「……貴様なんかに分かってもらおうとは思わん。」
ほら、怒っちまった。
「それで、ソニック。どうする?こちらも強硬手段をとらせてもらっても構わないんだぞ?」
やっぱそうなりますか。
「いいぜ?隣で戦いたくてうずうずしている奴もいるしな。」
ナックルズは拳をぶつけて見せた。
「仕方ない……やれ。」
数匹の犬が前に出てくる。仕方ない、さっさと片づけますか。
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