♂⇔♀！？
□変化
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王との決着が着いた後、真琴とアリスは元の世界に帰らずここに残る事に決めた。
その為、今は王宮に滞在させてもらっている。
相変わらず真琴とアリスの身体は入れ替わったままだったが、もう慣れた事なので不便はなかった。
・・・そんな時だった。
「真琴！戻ったわ！」
ふとした瞬間、入れ替わりが元に戻った。
自身の身体に戻ったアリスは大喜びで真琴に抱きつく。
そして真琴の姿をはっきり確認し、ピシリと固まった。
「・・・・真琴？」
「・・・・何だよ？」
「あんた！その姿！？」
「・・・・知らねぇよ。」
「Σ何で女になってるのよー！？」
そう、今真琴は本来の身体に戻ったのにも関わらず女の姿になっていた。
誰かと入れ替わった訳ではなく、真琴自身が女になっている。
その証拠に着ている服は学生服で、髪の色や瞳の色は真琴と同じ色だ。
違う所と言えば、ウェーブがかった膝までの長い髪に、きついからなのかシャツのボタンを第二ボタンまで外しており、その隙間から見える大きな胸。
どっからどう見ても女の子だ。
「そんな所で何をしている？騒がしいぞ貴様等。」
アリスが騒いでいると、顔を顰めたハートの王がやって来た。
「王様！ちょっと！これどういう事！？」
「・・・・・・・・・・・・は？」
アリスはばっと、女になった真琴を王の前に突き出す。
暫くの沈黙の後、王の間抜けな声が響き渡った。