捧げもの!

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みんなの人気者☆

IN教室
「不動、次の授業なんだっけ?」

「確か、社会じゃねかったか?」

「まじかーオレふけようかな」

「おっ!いいじゃん!俺も一緒に…」

「咲山、不動…何の話をしているんだ?」

「き…鬼道さん…」

「優等生の鬼道クンには関係ない話ですよーと、行こうぜ、咲山」

「ふ…不動……」

不動は咲山の腕を取って、屋上を目指していた。
鬼道はそれを許さないのか、二人を追いかけた。
ドレッドが蠢いて見えたのは気のせいではないだろう。



IN更衣室
「辺見―それよこせ」

「はぁ?なんでだよ」

「俺、それ飲んでみたかったから。つか、辺見のくせに拒否るんじゃねーよ」

「あっ!!…テメ―…!!」

「ごっそさん〜」

不動は辺見がさっきまで飲んでいた新発売物のパックを辺見に投げ渡した。
中身はもちろん入っていない。
不動は辺見で遊ぶことが出来たのに満足なのか、鼻歌を歌いながらグランドへ向かって行った。
更衣室に残された辺見は手元にパックを見た。

『あいつは…気にしていないみたいだが…これって…間接キス…』

「へ〜ん〜みぃ〜?なぁ〜に不動が飲んだ飲みもんの抜け殻見てんだぁ〜?」

青筋を立てながら佐久間はボキボキと拳を鳴らしていた。
さぁーと青くなる辺見
佐久間は綺麗な笑顔でこう言った。

「それよこせ」

次の瞬間、辺見は天井とキスをしていた。


INグラウンド

「伝助!一道!!佐久間をマークだ!!」

「おう!」

「ちょっとまったぁぁあああ!!」

「んだよ?源田?」

せっかくのくじ引きで決めたチームで、紅白試合しているのに自チームのGKにストップを入れられ、不機嫌な不動。
源田はそんな表情もかわいいなと思っていたが、首を振りそんな考えを振り払った。
それよりも…

「どうして、大野や万丈を下の名前で呼ぶんだ!!」

「えっ…何となく?」

「どうしたんだ、源田?明王が困っているぞ」

「お前らあぁああぁ!!」

何が源田をそうさせたのか…
思いっきり大野と万丈に向かってボールを投げた。
その剛速球に大野と万丈は吹っ飛ばされた…

「さっすが…ゴールキーパー……すっげぇ腕力」

そういう問題ではない。


INグラウンド2

「不動先輩―いい加減機嫌直して下さいよー」

「そうだよーちょっと不動のことを先輩ってつけなかったぐらいでー」

「鬼道……お前、後輩の教育はちゃんとしておけ!!」

「まあまあ、不動…俺なんかいつもこうだぜ?」

佐久間が仲裁に入る。
なんだか不思議な光景だと鬼道は思った。
成神と洞面に関してはみんなあきらめていた。
鬼道のことをちゃんとさんで呼んでいるからいいか、とそれで落ち付いたのだ。
だが、帝国に入りたての不動はそれが気になるらしい。
まぁ…それが普通なのだか…
佐久間は不動をなだめていた。
その様子がおもしろかったのか洞面は…

「も〜カリカリしないでくださいよ〜明王ちゃん♪」

ぷちっ

何かが切れる音がした。
次の瞬間、洞面は吹っ飛んでいた。
成神と不動は驚いた顔で佐久間と鬼道を見ていた。
洞面のほうを見ると普通のペンギンと赤いペンギンが洞面の周りに刺さっていた。

「洞面……いまなんて言った?」

「あぁ、先輩に対するその態度…教育が必要だな……」

次の日から、成神と洞面がちゃんと敬語を使っている姿が見えた。
不動か帝国イレブンに入ってからというもの毎日悲鳴と怒鳴り声が絶えなくなったという…


終わり







――――
山嵐様
リクエストありがとうございます!
ストーカーありがとうございますv
帝国メンバーとっても楽しく書かせていただきました!
なぜ、大野と万丈が下の名前で呼ばれているのかは私の趣味です。
てか、私が名字で打ちたくなかったから…
理由は…リア友だけが知っている…
万丈は何となくの流れです。
なんだか私の趣味てんこ盛りで申し訳ないです…
少しでも、笑っていただけるといいなぁ…
リクエスト、ありがとうございました!^^
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