捧げもの!

□5000hit企画
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Sentimenti poveri

「影山さん」

「不動か…」

ミスターK…影山は俺を見る。
グラサンからだからわからないが、いつもと感じる印象が軟らかくなった。
フィディオと鬼道が影山を救ったのだ。
復讐にとらわれた男はもうここにはいなかった。

「どうでしたか?俺らのプレー」

あえて、俺は俺らと言った。
影山さんはふっと笑って

「ふん…私から見ればお前などまだまだだ」

と、言いやがった。
俺はそうかいと言って、影山さんから背を向けようとした。
たが、次の瞬間俺は動きを止めて、影山さんを見た。

「だが…マシなプレーをするようになったな…不動」

驚きに俺は目を開いた。
影山さんは鬼瓦刑事に連れていかれた。
俺は、胸の中が何とも言えない感情に満たされた。


俺は……

あんたに認めてもらいたかったんだ…


俺は、ただ、影山さんの後姿を見ていた…


おわり
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