竜星
□第六章
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『この声は』
安樹は声がする方を見た
皆も見た
『なっちゃん!』
「せっかく秘伝書、見つけてあげたのに、この様子では無理そうね」
夏未は木に寄り掛かりながら話した
「なにぃぃい」
染岡はキレた
しかし、円堂が止めた
「誰に何を言われたって、豪炎寺と壁山はイナズマ落としを完成させるって俺は、信じてる」
『なっちゃんには悪いけど、私も信じてる』
「そして試合に絶対勝つ!」
「そう、試合が楽しみね」
夏未はその言葉を言うと去って行った
「キャプテン」
不意に壁山の声
「信じてくれるのは嬉しっすけど」
壁山の弱々しい声
「大丈夫だぁ!高さを克服できるように、特訓してやるから!」
「はい・・・」
壁山はまた弱々しい返事になった
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