竜星

□第一章
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『修也〜待って〜』



それでも豪炎寺は歩く



『もぅ・・・いい!』



安樹は走ることを止め歩いた
するといつの間にか河原の橋の上で豪炎寺が止まり声がする方へ向いていた



『修也?』



そこで安樹は修也が見ている方向を見た



『あっ・・・』



河原でサッカーをやっているのだ
すると修也はまた歩き出した



『もぅ!待って!』



やっと追いついた様子だが安樹はサッカーをやっている人を見た
さっきまで聞こえなかった声が聞こえる



「今度こそ!オレがキメてやる!!見ろオレの必殺シュート!」



小さい男の子がボールを蹴る



《いいな・・・サッカー》



安樹が羨ましそうに見ていた



「誰だコイツ蹴ったのは!」



この声に安樹は柄の悪い男の人二人を見た



その柄の悪い人達にGKをしていた男の子が謝っている
しかし柄の悪い人達の中で小さい男《ミニでいっか》の人が男の子に蹴りをくらわした
その衝撃で男の子は腹を抱えながら倒れる
デカイ男《デカでいいや》がボールの上を椅子がわりに座った



「ボールってこれか?」



そう聞くデカ



《あぁ・・・マジムカつく・・・ぶっ飛ばしたい》



「あれ?雷門中じゃねぇーの」



ミニが男の子の服を掴んだ



「部員も全然いねぇ弱小サッカーチームですよ」



そう言うとミニは手を離した



「くだらねぇガキ相手に玉拾いか?」



笑い出すデカ



《マジで見てらんない!》


限界を超えそうだ



「安井さんお手本見せちゃどうです?」



「いいねぇ」



デカは立ち上がり



「やってやろうじゃねぇの」







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