Poem

□〜white night〜
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気がつくと
何もかもが無く
ただ静かに
僕の中でひたすら
時が廻り続けて居た。


窓を開け
外を覗けば
何も変わらず
閑散としている。


冬の季節
寒空の下で
上を見上げれば
鮮やかに輝く
星たちが広がっている。


でも…
僕の周りは
静けさと暗闇に
包まれている。


一本の電話が鳴り
パーティーをやろうと
盛り上がりながらも
僕を誘う友人たち。


暗闇の世界ではなく
明るい世界へと
僕は一歩を踏み出し
街へと向かう事に―。


僕は…
何も考えず
ただひたすら
星を眺めながら
歩き続ける。


でも、そこは…


賑わう街並み
溢れる街道
淡く照らす街灯
活気ある人々



そして…


merry Christmas



僕の瞳に
衝撃と興奮が
少しずつ
込み上げていた。


更に…
興奮を冷ますかのように
ゆっくりと
一つの結晶が
舞い落ちてきた。


『雪』と言う名の結晶―。


辺りはやがて
雪に覆われ
星のように光る
白の世界へと
変わっていく。


白き夜
手を繋ぎ
身体を寄り添い
お互いを支え合う。


それが…



白き恋人たちである―。

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