グレーテルの足跡
□30万HIT記念SS
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「清水、何してる。」
「何だよ風間・・・・別に暇だったからポッキーゲームしてただけじゃん。な、一哉。」
あの雰囲気をまとった風間先輩に茜先輩は怯むことなくしらっと答える。・・・・って俺に振らないでください!!!!
俺が伏いていると和樹がいきなり抱きついてきた。
「ずるいですよ清水先輩!!!俺も一哉とポッキーゲームしたいのにー!!!!」
・・・・・・・・はい?
「和樹だけやない!!俺も一哉とポッキーゲームしたい!!!」
「確かに茜だけが一哉とするのは不公平だ。・・・・ここはジャンケンで。」
和樹の言葉に続く佐上先輩に、なに昇先輩も真剣にそんなこと言っちゃってるんですか!!?
「いいね〜、ゲームは好きだよ♪」
「晴之・・・あまりはしゃがないように。」
楽しそうな会長の声に、ため息をつく沢木副会長。
「待ってくださいよ。ジャンケンとかあまりにも一哉君が可哀そうです・・・・ここは本人に決めてもらうということではどうですか?」
誠也先輩の言葉にみんな俺を見る。
「・・・・確かにこれじゃ一哉がゲームの賞品みたいだし・・・・よし!!一哉、俺達の中から選べ!!」
もちろん選ばれるのは俺だと言わんばかりに和樹が自信満々の顔でそう言ってきた。
「フフフ、幼なじみだからって余裕そうにしてられるのも今のうちですよ。」
こっちも自信に満ちた顔で和樹を見下す誠也先輩。
「一哉、こんなやつらより、さっき僕とやってたから僕の方がいいよな!!!」
・・・・・・・・
何でポッキーゲームをするって決定事項なんだ?
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