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入学式も終わり、クラスに入ってから簡単な説明を受けてその日は終わった。
そして次の日、いわば今日。係決めをしてたんだ。
俺は目立たない図書委員か美化委員になろうと決めていた。なのに………
「えーと、佐藤一哉君。きみ風紀委員ね。」
そう言ったのが、和やかな雰囲気を漂わせる、我らが担任、本木幸太郎(モトキコウタロウ)ティーチャー。略して、もっちゃん。イケメンと言うわけではないが、もっちゃんを見てると和むのだ。例えるならカピバラみたいな?
そしてそんな、のほほんとした顔でいきなり何を言いだすのかと思ったらまさかの爆弾発言だ。
風紀委員って…昨日康太が危ないって言ってたじゃん。
なぜ、なぜなぜなぜなぜ俺?
「もっちゃ〜ん、何でいきなり一哉君が風紀委員なのさー!外部から来たんだから簡単のにしてあげてよー。それに風紀委員って一年生は学年から一人だろー?」
俺の隣の純司がフォローを入れてくれる。
純司、いいぞもっと言ってくれ。俺の平凡な学園生活を守ってくれ。
そして純司の後ろの康太も続けて言った。
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