グレーテルの足跡

60万HIT記念SS
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「ごきげんよう諸君!!!!」




昼の穏やかな風紀委員室。



その空気を破った人物を風紀委員全員が嫌な顔で見つめる。




「ああ゛?何勝手に入って…「長瀬会長ー!!会長ばっかりずるいですよ!!俺だって一哉に会いたいの我慢してたのにー!!!!」」





長瀬会長を見た茜先輩が嫌そうな顔をして口を開いたが、会長の後から入って来た和樹によって遮られた。




「ちょ!!会長も和樹も仕事に戻らんかい!!まだぎょうさん残ってんねんで!!」

「すまない、ちょっと目を離した隙に晴之が脱走してしまって。」

「あ、これ風紀委員用の書類です。来週までに提出してくださいね、強司、それも一哉君に渡して。」

「わかってる。ほら、受け取れよ。」





その後から佐上先輩、沢木副会長、零次先輩、強司先輩と生徒会が続々風紀委員室に入って来た。





「あの……みなさんどうしたんですか?」





俺は恭平先輩達と一緒に、誠也先輩が淹れてくれた紅茶を飲んでるところだった。




「フフフッ♪よくぞ聞いてくれた一哉君!!!一緒にゲームをしよう!!!!!」

「晴之……ゲームより仕事をしてくれ。」

「啓介〜、たまには息抜きというものが必要なの!!」

「いや……会長の場合、仕事という仕事もまともにしとらんやん。」





…………何なんだ?




長瀬会長と沢木副会長、佐上先輩の会話を聞きながら俺は呆気にとられている。




「おいクズ。お前の遊びに付き合ってられるほど僕達は暇じゃねーの、さっさと出て行けよ。」




茜先輩が長瀬会長に向かってあからさまな拒絶をしてる。




「え〜、そんなこと言わないでよ茜ちゃん♪ゲームの賞品はホールチョコレートケーキなのに〜。」




ピクッ




俺は長瀬会長のその一言に反応した。







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