グレーテルの足跡

30万HIT記念SS
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「一哉、ポッキーゲームしようぜ。」




唐突に茜先輩がそんなことを言ってきた。




今日は『お疲れ様会』という名で、生徒会・風紀メンバーが一緒になってお茶をしようということになったのだ。



そして今はシートを準備し終えた俺と茜先輩がのんびりと他のメンバーを待っていたところ。



「・・・・・・ポッキーゲームですか?」




目をパチクリして俺がそう言うとニヤリとした茜先輩が近づいてくる。




「おう、ポッキーゲーム。」




そう言うと胡坐をかいて座っている俺にポッキー銜えて迫ってくる。



「ちょ!!!!茜先輩、近いです!!!」



俺は後ずさりながら近づいてくる茜先輩に焦る。でも、そんな俺の肩を掴んだ茜先輩は顔を近づけてくる。



「逃げんなよ一哉。ほら、反対側から食べろ。」



そう言ったすぐ後に銜えてたポッキーの反対側を俺の口に押し込む。



「ふむっっ!!!」



間近に茜先輩の顔があり俺の顔はカアァァ!!!と色づいてくる。



「あああぁぁああぁああ!!!!!あんた一哉に何やってんだあぁぁぁ!!!!!」
「清水先輩何してんすかー!!!!」



腕にたくさんのお菓子とジュースを持った和樹と恭平先輩がそう叫びながら走って来た。その後ろには他の生徒会と風紀のメンバーも一緒だ。



「清水先輩、抜け駆けは許しませんよ。」



誠也先輩も後ろに黒いものを漂わせながら茜先輩を見る。



「ふふふっその絵も良いね♪俺はそんな二人をあ「「黙ってください長瀬会長。」」」



長瀬会長の言葉を零次先輩と強司先輩が遮る。







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