グレーテルの足跡
□二人からのホワイトデー
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そう、今日はホワイトデー。
美味しい空気
美しい景色
見渡す限りの大自然
人工的な音はもちろんしない
こんな素敵なところに
「あとはチョコレートさえあればなぁ……」
「ん?一哉君何か言ったかい?」
「イッチ〜、マサヤン〜見てみてー!!幸せの茶色い鳥が飛んでるよ〜何の鳥かな〜?」
「圭介、あれはただのスズメだ。」
そう今日はホワイトデー。
バレンタインのお返しに、マサヤン先輩とケー君が俺を自然いっぱいの温泉に連れてきてくれたのだ。
もちろん貸し切り……忘れていたが二人とも裕福な家柄の人物だった。
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