グレーテルの足跡

sweet Valentine
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「いっっっちや―――!!!!はい!!今回も『例のモノ』持ってきたよ―――!!!!」





ただ今、放課後のティータイム中。


誠也先輩が淹れてくれた紅茶を飲もうとした時、風紀委員室に和樹の元気な声が響いた。




「おい、何勝手に入って来てんだ。」


「アカザワ………センパイ。あなたに用はないんです。俺は一哉に用があって来たんですからどっか行ってくださいアカザワ……センパイ。」






「あ゛っ?!!てめぇ…!!!一々癇に障る言い方しやがって!!それにどっか行けってどの口が言ってんだぁ!!?」


「俺にはてめぇじゃなく、芦屋和樹という立派な名前があるんです。はぁ、人の名前ぐらいきちんと言えないんですか?アカザワ……センパイ。」


「おい、その間とカタカナはわざと言ってんだろ。」





和樹が入ってきたと思ったらいきなり恭平先輩とバトル?が始まったのを俺は目をパチクリさせまがら見ていた。






「あ、そうた!!こんなことしてる場合じゃなかった。一哉〜!!ほらこれ。」





そう言うと和樹は俺に円柱の少し大きな箱を渡してきた。





和樹の顔を見るとニコニコしてるだけ。





何なんだ?これ。







俺はそれを受け取りながら考える。










「……あ、今日って2月14日。」









俺がそう言うと、和樹がとびっきりの笑顔を見せた。















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