グレーテルの足跡

40万HIT記念SS
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一哉を呼びに来た和樹が二人の姿を見て叫ぶ。




「何々〜、あ、みっちゃん!!何俺に内緒で楽しそうなことしてんの〜!!それ何プレイ?」




「会長はどっか行ってください!!それより佐上先輩、一哉を放して下さいよ!!!」




和樹の声を聞いて集まってくる生徒会メンバーをよそに、和樹は一哉の口に入れている佐上の手を引き抜こうとする。




待て和樹!!まだチョコが!!佐上先輩の指にチョコが!!!



俺のその焦りも知らず、二人は言い合う。




「こら!!和樹やめーや!!」

「佐上先輩こそ、一哉にこんなことして………許しません!!絶対に許しませんから!!!」

「こんなことって………」





「んっ!!ふぅ、んー!!」




佐上は一哉を見ると、頬を赤く染め、潤んでいる一哉と目が合う。




その口の中に自分の指が入ってて、その指についているチョコを一哉が舌で舐めている感覚がする。





「なんか…………ええな。」




そう佐上が言った時、ちょうど生徒会室の扉が開き、そこに茜が立っていた。





「「「「あ」」」」





その場にいる生徒会メンバーの声が重なった。







「……………一哉に何してやがる」





すさまじい顔をした茜に生徒会メンバーの顔が青くなっていった。





「………せっかくの戦力が………」






そこに沢木副会長の絶望の声が響いた。





END
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