グレーテルの足跡

100万HIT記念SS
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みんなが悶えてるのなんか知らず、一哉がのんきに口を開く。




「んー、やっぱ夏って言うと……」






一哉の次の言葉にみんな一哉を期待の目で凝視する。







「そうめん流しですかね?」

  



…………ピキッ







「「「「えっ………」」」」







みんなの顔が引きつる。








「俺、今年こそはチャレンジしたいことがあるんですよ。」





そんな他の人のことなど気にせず一哉は少しワクワクした顔で話しだす。





「そうめんの面をチョコレート味にするんです!!去年は誰もやってくれなかったので今年こそはと思ってたんです!!!」






「「「「……………」」」」





興奮ぎみに話す一哉にだれも何も言えずにいる。





「あ、でも麺ってどうやって作るんですかね?チョコレートの麺なんて売ってないから……」



「「「「……………」」」」



「汁は普通のじゃ合わないと思うんで黒蜜にしようと思ってるんです!!」





一哉の言葉にみんな想像し、顔を青くさせる。




「あ、こんな話をするということは………もしかして一緒にやってくr!!」





まだ興奮ぎみの一哉の言葉を遮るように、恭平が一哉の肩をポンッと叩く。





「いつか……な。」






そう、かなしい奴を見るみたいに言う、恭平先輩の回りを見回すと、みんな同じ顔をしていた。





「いつかしようね一哉君。」
「いつかだ。」

「いつか出来るよ一哉!!」

「そう焦るな、いつかできるだろ。」






そうみんな口々に言いながら遠い目をしている。











…………………








いつか、って『いつ』ですか?











まだまだ暑い日が続きそうです。








END
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