キズナ
□第7話『君と来た海、君といた夏』
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平「夏だ!!」
万「海だ!」
佐々木・木村「「水着だーーー!!」」
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―――東一中・3年生の恒例行事の“遠足”。
今回の行き先は、球技大会で優勝した3Dによる提案で海水浴場に決定した。
危険が多い、監視がしにくいなどの理由で先生達はこの意見には最初は猛反対したらしいのだが、
男子達がクラス間を超えた結束力で先生達を説き伏せたらしい。
二下「コラまだ海に入るなッ!入っていいのはバーベキューが終わってからだ!」
今回の引率は体力勝負的な面もある為、全員が男性教師という布陣だ。
祥子「二下先生、この暑いのにあんなに怒っちゃって…ますます暑苦しいわね」
「でもほんと男子はサボってばっか!花ちゃんもちゃんと手伝って!」
―――海水浴とはいってもあくまで学校行事なので色々と制限がある。
しかし当日の水着着用のルールに関してはこれまた男子達からの猛烈な意見が先生達を怯ませた。
スクール水着には断固反対、という意見だ。
スクール水着以外の水着は学校行事にふさわしくはない、というのが先生達の大方の意見だったが、
この件に関しても大多数の男子生徒の熱意(?)が先生達の首を渋々縦に振らせた。
――当日着用の水着はスクール水着以外でも可。
但し露出が多いもの、華美なものは禁止――
このような文言が遠足のしおりに付け加えられたのであった。
木村「…なのに女子みんなが水着の上に何か着てるのって反則じゃないか!?」
佐々木「そうだ、もっとこの太陽の下に肌をさらすべきだ!」
万「まぁそう騒ぐな。そんなおまえ達にイイモノ見せてやろう。…ほらあれ見ろよ、たぶん女子大生だぜ?」
木村「ホントだ!絶景〜!」
佐々木「あれと比べたらウチの女子なんて全然ガキだな〜」
桜井「ガキに言われたかないわよッ!もー怒った!アンタ達に肉を食べる権利ナシッ!!」
佐々木「さ、桜井ッ!?違うんだ、コレは日下が…あれ日下は?」
木村「平もいないぞ!アイツら自分達だけ逃げやがって!」
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