雑誌

□愛しい空の色※
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『悪い子はいねe…ゴフウッ!!』


ケムラムは弧を描いて吹っ飛び、美しい華になって消えた。


今日も俺は相変わらずケムラム退治に勤しんでいる。


「ったく…次から次へとッ……」


綺麗な華を愛でている余裕など与えてくれるわけがなく、その代わりに俺はケムラム達を睨み付けた。



まぁ、端から華を愛でようなどと思ってはいないが。



一匹一匹倒していかなければならない事に酷く苛々する。

だが、少し考えを改めてみた。


「面倒臭いが………その分クトネシリカが喜ぶなら…倒しがいがあるというものだな」


俺は、クトネシリカが青鈍色に輝く様を想像して細く笑んだ。



クトネシリカよ…

お前はあとどれだけケムラムの血を吸えば満足する……?



深く物思いにふけっていると、狙い時だと思ったのか、馬鹿な一匹のケムラムが俺に襲い掛かって来た。


それを俺は左に避けてやり過ごし、そのまま屈み込んでケムラムの腹の下に残しておいたクトネシリカを、一気に引いてケムラムを真っ二つにする。


ケムラムの叫び声が響き渡り、血飛沫が俺の頬にかかる。



俺は結構この瞬間が好きだったりする。



浴びた血を腕で乱暴に拭うと、次の獲物に狙いを定め、俺はクトネシリカを構えた。



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