暗殺教室
□カルマの時間
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【カルマの時間】
ブニョンッブニョンッ
「さっきから何やってんだ、殺せんせー?」
「さぁ…」
ブニョンッブニョンッ
「壁パンじゃない?」
「あぁ…さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」
5時間目の体育の授業で赤羽にダメージを与えられた殺せんせーは、かなりのショックを受けていた。
歴史の小テスト中だから本当は静かにして欲しい、でも何か気の毒で言えない。
確かに今まで誰も殺せんせーを欺いたことはないし、前回の出来事はクラスメイト達に充分と言っていい程、沢山の刺激を受けたに違いない。
(私もそのうちの一人ですけどね)
それにしてもこんな状態の殺せんせーを見て、赤羽はどう思って居るのだろうか。
そんなことを考えていると、後ろの方で寺坂君達が赤羽に喧嘩をふっかけているのが聞こえた。
「よぉカルマ。あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」
「またお家にこもってた方が良いんじゃなーい」
相変わらず低レベルな発言に、私は思わず小テストの答えを書いていた手が止まる。
隣の席の磯貝君も私と同じ気持ちなのか、二人して顔を見合わせて苦笑いした。
これに赤羽が何て言い返すのかと、黙って聞いているとやっぱり寺坂君達より一枚上手だった。
「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん。寺坂、しくじってちびっちゃった誰かの時と違ってさ」
この発言に寺坂君は声を荒げていたが、殺せんせーに注意されると静かに席を着いた。
それっきり寺坂君達は何も喋らなくなったが、赤羽だけはいつものようにケロッとしている。
…殺せんせーが昨日イタリアで買ったジェラートを食べながら。
「そっ、それは先生のジェラート!!」
「あ、ごめーん。教員室で冷やしてあったからさ。で、どーすんの?殴る?」
「殴りません!!残りを先生が舐めるだけです!!」
(((結局舐めるのかい!)))
そして殺せんせーが赤羽に近付こうとした、その時だった。
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