暗殺教室

□基礎の時間
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【基礎の時間】





「晴れた午後の運動場に響く掛け声。平和ですねぇ…



生徒の武器が無ければですが」


「八方向からナイフを正しく振れるように!!どんな大勢でもバランスを崩さない!!」



昨日の烏間さん…ではなく烏間先生が言っていた通り、先生は私達の表向きの担任兼体育の先生になった。


殺せんせーの体育の授業とは違ってぶっ飛んでいる内容ではなく、基本の基礎なので安心して授業を受けれた。



「ひどいですよ、烏間さ…烏間先生。私の体育は生徒に評判良かったのに」


「うそつけよ殺せんせー。身体能力が違いすぎんだよ。この前もさぁ……」






………………



「反復横跳びをやってみましょう。まず先生が見本を見せます」


『…殺せんせー、触手で何してるんですか』


「よく気付きましたね日南さん。基本の視覚分身が慣れてきたらあやとりも混ぜましょう」


「「「できるか!!」」」






「異次元すぎてねー…」


「体育は人間の先生に教わりたいわ」


『あ、殺せんせーが落ち込んでる』


「いや、やっと暗殺対象を追っ払えた。授業を続けるぞ」



烏間先生はナイフの基礎について、いつものように熱く語り出した。


いまいち理解していないクラスメイト達に、烏間先生は磯貝君と前原君に二人がかりでナイフを自分に当ててみろと言う。


二人とも半信半疑で戸惑っているが、烏間先生は当たらない自信があるみたいで「かすりでもすれば今日の授業は終わりでいい」と言い切っている。


私は早く家に帰りたいなあと呑気に見ていたが、この後の烏間先生の動きに目を開いた。




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