novel
□計画的俺の行動
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「栄口、帰ろうぜー」
■計画的俺の行動□
いつもの帰り道、いつも隣にいる阿部
西浦に入ってからいつも一緒に帰っている
もともと仲がよかったわけじゃない、阿部から最初誘われてからそれが日常になってしまった
阿部はただ家が同じ方向だからという理由で俺と一緒に帰ろうって誘ったのだろうけど、俺は嬉しかった
だって俺は阿部が
好きだから
多分阿部は俺の気持ちなんてわかってないと思う、最近は少しだけわかるように接しているんだけど
「でさぁ〜……阿部、聞いてる？」
「え、あ、ああ聞いてる」
「本当？最近俺の話聞いてないとき多いよね」
ぼーっとしている阿部に声をかける、本当に最近の阿部は何か考え込んでいることが多い
もっと俺のことを見てよもっと俺にかまってよ
少しむっとなったけどまた何気ない雑談をつづけた
阿部が食いつきそう話題を少し話してたとこで俺はふと思い出した
そういえば今度の土曜日家には家族は誰もいない…
チャンスかな、と思った
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