物語B
□お見舞い
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バンッッッ!!!!!!
「いの!!生きてるか!?」
「キ……キバぁ!!!?」
勢いよく乱暴にドアを開け、私の彼氏…キバが入ってきた。
「愛しの王子様が来てやったぜー♪」
「キバぁ…」
起き上がろうとした私を、キバが止めた。
「…何が王子よ……アンタはガキ大将の方がお似合いよー……」
「おーおーおー。元気そうじゃねぇか」
「こほ…っ。アンタ、彼女が寝込んでんのに―…態度悪い……わね……」
乱暴にドア開けるし…。
…でも…。
来てくれた…。
ちゃんと来てくれた…。
こんな体調のせいか、いつも以上にめちゃくちゃ嬉しい…。
「キバ―…、任務………ありがと。大丈夫だった…?」
顔に切り傷がある。
血が滲んだ跡まで…。
「痛そう…」
「あー…。ま、気にすんな!!彼女の穴をカバーすんのが、彼氏の役目ってモンだろ?」
そうニッコリ笑って、私の額に手を当ててきた。
「―…///」
何だか急に恥ずかしくなって、私は口元まで布団を被った。
「やっぱ熱いなー…」
「あ、当たり前でしょぉ!!?///」
「――…どれ」
「……!!!///」
おでこをくっ付けてきた。
「………!!///」
めちゃくちゃ恥ずかしい……!!///
「………っ」
反射的に、目を瞑っちゃう…。
そしたら。
チュッ。
「…………!!!!」
被ってた布団を下げられて。
「ん――――っ!!!///」
気付いたら、キス。
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