物語B

□貴方の為なら。
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貴方は遠くへ行ってしまう。


力を求め


私から


離れていく。


どうしてそんなに


力が必要なの…?


私、貴方と幸せに暮らしたい―…。


ただ、それだけ。


力何かいらない。


「イタチ…」

「…何だ?」


でも、力の無い私なんて


貴方には不必要でしょー…?


だから、ね、私。


「医療忍術、使える様になったわ」


だから、お願い。


「私も連れてって―…」


もう、足手まといとは言わせないから――…。


「医療忍術…。大きな力になるな…」


私は


貴方の元で


咲き誇る。


貴方が強くなるのなら


私も力になる。


利用されるだけでも良い。


私が咲き誇るのは


貴方の隣。


貴方の隣しか


咲く場所はない。


貴方の隣を離れる事は


咲く術もなく


散っていくと言う事。


「俺と一緒に来い」


ただそれを聞きたいが為だけに


一生懸命得た力。


貴方の言う力とは


違うかもしれないけど…


私は、貴方の為の力なら、


ずっと追い求める。



貴方の手をとって



さぁ、行きましょう。



辿り着く先は





光か、闇か。




-Fin-
 

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