物語B
□嫉妬
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なぁ、答えろよ…。
何でなんだよ…いの!!
ムカつく。
ムカつく。
―…何でサスケなんだよォ…!!!
ムカつく。
サスケも
いのも
俺自身も
ムカつく。
× × ×
いつも元気で明るくて、友達想いのアイツが大好きだった。
アイツが店番をしてる時は、赤丸の散歩と銘打って、何度も店の前を通ったっけ。
花は綺麗で、匂いが優しかった。
そんな花が似合う女…、山中いの。
俺は、いつの間にかいのを好きになっていた…。
無駄に喋りかけたり、無駄に会いに行ったり、無駄に悪戯してみたり。
アイツの笑う顔が、見たかった。
ただ、いのの笑顔を。
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