箱庭
□死にかけのボクはいつも箱の中
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学校の教室の中心。
そこが俺の席で、そこが俺の生きる場所だった。
友達の前でわざとボケたりして、皆を笑わせる休み時間。
授業は寝たり、ボケ〜っとしながら受ける。
時間はいつも、ゆっくり流れていた。
そう、ゆっくりと…
「今日の昼飯何?」
「売店のパン。」
「おーっ俺も俺も。
てか、一緒のパンじゃね?うわっ、運命じゃね!?」
「うわ…俺これもういらない…」
友達の“羽坂 悠哉(ハサカ ユウヤ)”は、食べかけのパンを置く。
「なんだよぉ〜。恥ずかしがんなよ。意識しちゃうだろぉ?」
「いや、お前ウザイから。ついでにキモイ。」
「なっなんだよ!///ツンデレかぁ!?
可愛いとか思ってないんだから…!!」
「お前がツンデレじゃん!!」
悠哉のタイミングのいいツッコミ。
それで満足だった。
でも、それでも俺は、箱の中。
『
死にかけのボクは
いつも箱の中
』