学園生活

□白玉椿姫 上
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教室に戻ると、いつもの如く、女子たちが教室の隅でワイワイ騒いでいた。
その中には、当然、というべきか、とにかく、琴音の姿もあった。

「いいなぁ、琴音!日番谷君と、あんなに仲が良いなんて!」
「思う!日番谷君て、何気格好良いもの」

…ガールズトーク、ってうやつか。

俺が興味無さげに(実際、どうでもいい)席に着くと、ふと、琴音の声が聞こえた。

「冬獅郎もだけど、やっぱり一番は柊君だよ?」
「あ、確かにー!」

女子たちが、一斉に笑う。
少々呆れた俺が顔を上げると、…琴音の手首に沢山ぶら下がっている、ブレスレットが目についた。

ちなみに、柊っていうのは、同じクラスの、所謂モテ男だ。
バスケットボール部に所属していて、背が高い。
琴音のお気に入りだ。何度も聞いた。

その度に俺は、原因不明のモヤモヤ感と、格闘する羽目になっている。


そしていつの間にか女子たちは解散していて、おのおのの座席に着き始めていた。
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