Daily-Glue.
□17.現実逃避的思考回路
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心配そうなルキアの顔と、半ば呆れたような日番谷の顔。
その後ろで一護は居眠りをしてて、乱菊は…過去問を解いていると見せかけて、実は雑誌を読んでいる。
それから、チャドは…いつもの如く、何かのドリルを解いていた。
「あ、ええと。…おはよう、ございます?」
私が言うと、ルキアは、
「本当にどうしたのだ紅香?うなされおって」
「うなされると言うか、何をそんなに必死に主張してたんだよ」
…あぁ、もう。何でいつも日番谷は私の思ってることを最後まで言わせてくれないの。
"ルキアは、(台詞)と、柔らかな口調で言ってくれた。"
って、言おう、というか書こう、というか…表現しようと思ってたのに!
でも、"主張"って何だろう。
ちょっと、訊いてみようかしら。
「ねえ日番谷、」
「何が政府の陰謀だ鈴平」
「は?」
訊かずとも、勝手に答えてくれた。
「あ、…ええと、その…」
本日のひとことが、そのまま寝言になっていたなんて!?
今なら恥ずかしさで死ねそうだわ!!爆死、水死、何でもこなせそうだわ!!
「どちらかと言うと県議会の陰謀なんじゃ無えの」
「…は?」
…日番谷の突っ込みに突っ込みたい!!!
「と…取り敢えずもう放課後だから、塾に行こうではないか、紅香」
その日結局私はルキアに連れられ、塾に向かうことになった。