Daily-Glue.
□12.モップでホッケー
2ページ/4ページ
タメ無しで、物凄い音…。
ルキアが素早く反応して、体育館の裏倉庫から顔を出す。
乱菊と私は、少し遅れて、ルキアと同じ態勢をとった。
…体育館をいっぱいに使った、ホッケー大会が開催されていた。
スティック→モップ
ボール→紙を丸めたやつ
超庶民的。
「何をやっておるのだたわけども!!!」
ルキアが驚いた顔で叫んだ。
「何って、なぁ」
一護が、あっけらかんとした顔で頭をかく。
「御覧の通り、掃除をしている」
…日番谷、よくそんなにぬけぬけと嘘が言えるわね…。
「あらぁ?修兵に、石田も」
乱菊が、目を丸くする。
「皆で揃ってこの体育館をきれいにしようとは、良い心がけだな」
ルキアが心の底からさわやかな笑顔で言う。
でも私はこの笑みの内側に隠された殺意を、一生忘れない…
「すぐに後悔させてやるぞ」
と、呟くルキアの声が、ばっちり聞こえていたから。
→