Daily-Glue.

□11.カメムシ潰しました
2ページ/3ページ

試験範囲はちょうど、生物の分野で。
隣の席に座っているのはメガネミシン石田で。


いやぁ、何だか、混沌(カオス)!!


講義内容:食物連鎖。

「何か質問がある人?」

「はーい」

…出た、一護。

「はい黒崎」

「カメムシの天敵はいないんですか?」

「は?」

…教師の顔が、一瞬ぽかんとなる。

私や日番谷は、一護の馬鹿みたいな質問がどういう由来を持っているのか知っているだけに、どうしても顔が笑ってしまう。

最近、塾の階段に大量発生している、緑色のうじゃうじゃ(またの名をカメムシ)。

一度、私と乱菊とルキアと日番谷と一護で、カメムシの駆除を試みたんだけど…箒にカメムシが絡みついてきたり、目の前をブォン、と飛んで行ったりで
ひたすら気持ち悪かったから、…結局失敗終わったんだよね、あれ。

だから一護としては、何としてでもアレの天敵が知りたいんだと思う。


「…理論上で行くと、鳥類、ということになるが…」


理科の教師が、宙を見ながら、ぼんやりと回答する。
いかにも自分の答えに自信がありません、って感じ。

…無理も無いと思うけど。


こんな変な質問してくるのって、そうそういないだろうからね。


つか、鳥もきっとカメムシなんて食べないよね。
あんなの食べたら、絶対口が臭くなる。


次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ