Daily-Glue.
□6.一学期が終わらない
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顔のにやけが止まらない私を尻目に、爺ちゃんは
黙々と私(と、乱菊+ルキア)が作成したレポートを読み進める。
しばらくして顔を上げた爺ちゃんは、何故か哀れみのたっぷり篭った顔をしていた。
「…先生、何かレポートに不具合があったのですか…?」
心配になって訊いてみる私。
「…お前達の年頃はちょうど思春期だもんな、仕方ないよな…」
「はい?」
一人ごちる爺ちゃん先生からレポートを取り返して、
乱菊たちがまとめてくれた箇所を読んでみる。
…朝の接見で女性は自分の入浴や着替えを青年貴族に見せ付けていた。
…革命後のフランス市民には、自殺者が多かった。
…魅力ある女性になる為に、女性はいつも卒倒の練習をしていた…。
…何だ、これは。
「…すいません先生、やっぱり書き直してきます」
そういい残し、すたすたと職員室を出た。
絶対あれは乱菊の趣味だ。だってルキアにあんな趣味はない。
どうりであんなに疲れきった表情をしていたのか…。
私の夏休みは、いつになったら始まるのだろうか…。